テグレトールは向精神薬

2019年08月10日
患者を慰める医者

テグレトールはカルバマゼピンを有効成分にした飲み薬で、適応は脳神経に関わるてんかんや三叉神経痛、躁うつ病のうち躁状態となります。
興奮状態を引き起こすグルタミン神経の受容体を遮断することで、電解質であるナトリウムと結合するのを防ぎ、脳神経から発する電気信号を抑えて興奮を静めるようになります。
この作用から精神医学で問題視されるてんかんを中心とした症状に有効とされる向精神薬に分類され、神経痛の緩和に用いられています。

向精神薬は1950年代には数多くの種類が開発されてきましたが、テグレトールはその中のひとつで治療実績もあり、安全性も確立された飲み薬となります。
当初はてんかん発作を静めるための薬として利用されていました。
三叉神経痛の抑制作用があることが分かり、1970年代には躁状態にも有効であることが認められたことから3つの症状に適応するようになった医薬品です。
このことからも分かるように、非常に歴史の古い薬で、すでに特許も存在しないためカルバマゼピンを使用したジェネリック医薬品も多く開発、販売されてきました。
てんかん発作の中でも特に部分発作の症状には有効であることから、いまだに第一線で活躍する薬として第一選択になっています。

テグレトールは人間の精神状態を左右する薬のため、ハイリスク薬品として扱われ、服用には十分に注意する必要があります。
テグレトールに依存性はありませんが、定期的に服用していた時期から突然断薬するようなことをすると、落ち着かなくなるなどの離脱症状が起こったり、躁状態が急に発現するなどの問題が発生します。
医薬品は基本的に医師の指導の元で使用されるものですが、特に向精神薬には注意が必要なため、自己判断で断薬や減薬などは行わず、医師の指示に従って使用するようにしましょう。